変異と市場傾向

近年の駆除方法の変遷

従来、出現した多数のシロアリは、殺虫スプレーで充分に駆除できます。しかし、出現したシロアリ駆除だけをしても不充分で、木材の中にいるシロアリ駆除までする必要があります。地下シロアリに対しては、建築物の基礎や束石の周囲や侵入の恐れのある箇所の土壌にシロアリ用薬剤(乳剤)を処理する土壌処理法と、シロアリ用薬剤(油剤)の刷毛塗り、噴霧器を使用した木材への薬剤噴霧、または木材にドリルで孔を開け、薬剤注入するなどの木部処理法などの駆除方法があります。床下の湿気がこもる所では、通気口を大きくしたり、床下換気扇を設置するなどの湿気取り除きによる予防策も有効です。近年では、IGR(昆虫成長制御剤)を使用しているベイト剤があります。これは、効果が現れるまでに時間がかかりますが、シロアリを巣ごと駆除できるメリットがあります。

シロアリ駆除の市場動向

シロアリは、主に一般住宅に発生する傾向にあります。だから新築住宅建築の場合、シロアリ防除工事自体必要の無いコンクリートによるベタ基礎や、薬剤を含侵させたシートを床下に敷き詰めるシート工法などが増加しています。また最近では、かつてよりもシロアリ被害件数自体が減少し、それにより、シロアリ駆除業者間による価格競争が引き起こされています。一方で、訪問販売における規制強化もシロアリ駆除サービス需要に影響を及ぼしています。しかし、今後はバイオテクノロジーやコンピュター利用による駆除や予防システム開発などの高度な技術力により全国展開する企業が、総合コンサルティング事業や衛生管理における社員研修事業に注力していくようになっていきます。